脳梗塞の後遺症や認知症などで、てんかんを発症する高齢者が
増えているそうです。
高齢者のてんかん発症は脳梗塞の後遺症や認知症などが主な
原因とみられており、高齢化で今後も増えると予想されます。
高齢者のてんかんは発作が目立たないため病気に気付きにくく、
交通事故やけがにつながる恐れもあり、周囲の理解と適切な
診療が不可欠です。
最近では、てんかんに気付いていない高齢者が、交通事故を
起こす例も増えているそうです。運転中に突然発作が起き、
前の車に追突したり、意識を失ってそのまま縁石に乗り上げ
たりした例もあるそうです。
高齢者のてんかんの主な原因は、脳梗塞など脳血管障害の
後遺症や脳腫瘍、脳外傷、認知症などとされていますが、
一方で原因不明も多いとのこと。
高齢者の中には、てんかんに偏見を持っている方も少なく
ないですが、脳があれば誰でもなる可能性がある病気です。
治療は薬物療法が中心で、一般的な抗てんかん薬で8~9割
の発作は抑制できるそうです。
国立精神・神経医療研究センター病院では、高齢者の方も
ご家族の方も、何か様子がおかしいと感じたときには、
ほかの病気と併せて、てんかんの可能性も考えてほしい、
と注意を促しています。